「香取神宮・鹿島神宮」

 記念すべき「現在地。私。」の「空「」は、千葉県の香取神宮と茨城県の鹿島神宮の空にした。私は、日本の神話の世界が大好きである。天津神が国津神から葦原中国の「国譲り」を受ける話などは、日本という国の興りに関して言えば興味深い逸話だと考えている。オオクニヌシに国譲りを迫って成功させたのは、タケミカヅチノカミ(鹿島神宮御祭神)とフツヌシノオオカミ(香取神宮御祭神)だ。
 「国譲り」って聞くと何か世代交代や、新しい時代が来るという感じを私に与えてくれる。この香取神宮と鹿島神宮の周辺情報には、興味深い話が一杯ある。その視点の一つが、日本には、神宮と名の付く神社は3つしかないということ。あとのひとつは伊勢神宮だ。そして、鹿島神宮と香取神宮は、海を挟んで対岸同士にあったそうである。
 その2つの神社に祭られている2人の神が国譲りを成功させた、ということで、高天原は関東にあったのでは、という説もあるのだ。ひとつの証拠として挙げられているのが、鹿島神宮の近くには、高天原の地名もあったということと、奈良の春日大社の鹿は、鹿島神宮も鹿が起源となっているということだ。


 「歴史は誰が創っているのか」との想いは、私をカオスの世界へと導いた。「世界は、カオス(混沌)から始まる」。

香取神宮 2022年3月16日
鹿島神宮 2022年3月16日