「利他」という言葉自体は、仏教用語であり、本来、悟りを開いた釈迦が、梵天という神の要請を受けて(梵天勧請)、皆の利益のために自分の悟りの経験を説き示す活動を行ったことを意味したそうです。
その後、仏教が大乗仏教となって日本に伝わると、「利他」とは、「自己を犠牲にして他者を救おうとする仏の想い」であるということになり、自己犠牲の精神が含意(がんい)されるようになりました。
「対話する医療」人間全体を診て癒すために 孫 大輔著
私の「利他」の考えは、この本によって創られた。そう、自分の得た知識や智慧を、周りの人の利益のために説き示すことが「利他」なのだと考えたのである。この考えは、自分が掲げる「智慧と慈悲の結集・編集・発信」の考えを確信へと導くものとなった。
私のサイト「biotopeone」は、「利他」のためにある。facebookやinstagramの発信も「利他」のためだ。過去に得た先達たちの言葉や「現在地。私。」のメッセージは、すべて「利他」に基づいて発信されている。その「利他」に大乗仏教の自己犠牲の精神である「慈悲」が含意されることによって、本物の「利他」になると信じている。
「智慧と慈悲の結集・発信・発信」。私の生涯を通してのメッセージなのだ。