株式会社SPACE最高情熱責任者福本理恵さん

 私が福本さんと会ったのは、虎ノ門近くの小さなイベントスペースであった。本村拓人さんがリードするワークショップ的な集まりで、当時、福本さんは東京大学の「異才発掘プロジェクトROCKET」で活躍していた。

 その後、私が紹介して、ある出版社が発刊する月刊誌のインタビュー記事に登壇していただいた。

 東大の安田講堂で開催された異才発掘プロジェクトROCKET 5年間の報告会「僕らは、今、昔の学びをやって、未来を考えた」にも足を運んだが、子供たちが素晴らしかった。子供達も個性的だが、親御さんも個性的な方だな、と思って苦笑した。とにかく、素晴らしい報告会であった。長い時間のプログラムではあったが、その構成力のお陰で、苦痛にはならなかった。よく、「時間は短くが良い」という人もいるが、時間の長短ではなく、構成力の長短での勝負だと思っている。どんなにページ数がある小説でも、この構成力が良ければ、短く感じるものだと思う。私の映像製作における考え方だ。

 こうした福本さんとの「縁」から、東京都千代田区の麹町中学校校長として、宿題廃止、定期テスト廃止、固定担任制廃止など大胆な改革を断行してきた工藤勇一氏と名刺交換をし、FBで繋がった。

 また、その「縁」から、2010年に全国で女性初の公立中学校民間人校長となり、以後、様々な教育機関に関わり、フリースクールの設置など不登校対策に積極的に取り組んでいる平川理恵さんともFBで繋がった。現在は、広島県の教育長を務め、面白い本を多数出版している。

 東京大学異才発掘プロジェクト「ロケット」の第1期スカラーである濱口瑛士くんの能力はすごい。等身大のキャンパスに緻密な線画を2時間もかからずに、みっちり書き込むその姿をまじかに見た時の驚きは、忘れることが出来ない。下書きもなにもないのであるから。

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