憧れの人のひとりだ。会った時から興味が湧いた。彼が、石川県小松駅から車で30分ほどの滝ケ原村で、Cafeや母屋、そして畑を中心とした「滝ケ原ファーム」を拓いていると知り、初めて訪ねて行った。cafeはしっかりと創られていたが、あとは、廃屋に近い状態であったが、間違いなく、新しい息吹が感じられる雰囲気はあった。
令和4年4月、金沢での仕事の帰りに、久しぶりに寄らせてもらった。ちょうどこの日は、「自然学校」と称してたプログラムに、日本各地から女性が集まり、、ワークショップをしている最中だった。
私も、「どうぞ」との諒さんの言葉に誘われて、一緒に「幸せな村に必要なものは何か」のテーマに沿った作業に飛び込んだ。そこで、村在住の女性から、「幸せな村に必要なものは『利他のこころ』である」と教えられた。彼女は、私が、滝ケ原cafeで開催されたトークイベントで話をした時に、参加していた人だった。
(私)「その場にいらっしゃいましたよね」
(女性)「はい。『百姓』をテーマにした時のことですよね」
私は、そのイベントで、「百姓の仕事は、神仏の祈りと同じです」と、内田樹ばりの話をしたことを想いだした。「自然は、自分の思い通りにならない。ひどい仕打ちをうけることもある。だけでも、その自然から惠をいただいていることも事実である。その事実に手を合わせて、祈る。それが、百姓だ。」
そのことを思い出しながら、「幸せの村に必要なのは、『利他のこころ』だと確信した。