現在地。私。

先達の言葉で大好きな言葉があります。「今、ここ、我」。今の自分を物語ります。

 その自分は、外の世界に眼を向けるのではなく、己の心に眼を向けるための自戒の意味を込めて、さまざまなに変化する空や風景、そして、身の回りにある出会いの品などを写真で紹介していきます。そして、つぶやきます。

佐藤一斉の「言志録」には、『心静かに方(まさ)に能(よ)く白日(はくじつ)を知り、眼(まなこ)明かにして始めて青天を識(し)るを会(え)す。とは此(こ)れ程伯(ていはく)氏の句なり。青天白日は、常に我(わ)れに在り。宜(よろ)しく之(こ)れを座右(ざゆう)に掲げ、以(もっ)て警戒と為(な)すべし』とあります。

佐藤一斉「言志四録」より

 これは「心が静かであれば、よく太陽の恩恵を知り、眼が明らかであれば、初めて真っ青に澄み切った空の広大さを知ることができる。このように「青天白日」とは常に自分の中にあって、外にあるのではない。この句を座右に掲げて、自戒の言葉とすればよい」ということです。