「社会福祉法人『佛子園』」

 私が理想とする「空間」「時間」「人間(じんかん)」が溢れている施設だ。

 「人をつなぐ、地域をつなぐ」。私が求める「間(あいだ)」の活かし方の答えは、「つなぐ」ことだ信じている。「biotopeone」も、その願いで生まれた。とにかく「つなぐ」のだ。「つながっていく」のだ。

 私は、石川県白山市の「佛子園」との「縁」を編んだのは、月刊誌「ソトコト」である。私の知人が「ソトコト」に「NPO二枚目の名刺」の記事を書いたと連絡があったので、本を買ったのが「縁」の始まりである。この記事を読んで、新企画連載のライターを求めていた編集長に紹介したのも、「ソトコト」が「縁」である。その企画も3年目を迎えている。

 石川県小松市にある「Takigahara Farm」が企画した「トークイベント『百姓とは何か?』」の出席した足を、白山市まで伸ばしたのである。まず、その多様性があるれる「空間」の驚いた。こんな「空間」は、他にないと思う。

 料理教室が開催できるキッチンカウンター付きのスペース・軽食レストラン・プール・温泉・売店・食事処・コワーキングスペース・フィットネスクラブ・病院・障がい者向け保育園・保育園・花屋・喫茶店・そして、誰でもが遊べる遊具付きの庭。もしかして見落としている「空間」のあるかもしれないが、その多様性に驚かされる。何が驚きを与えたかと言うと、2階のフィットネスクラブに下に、「障がい者向けの保育園」があることだった。こうした感覚が良い。人が集まる場所に、排除の理論や違いを隠すという考えは要らないと思う。「佛子園」の設立が、昭和35年に、宗教法人「行善寺」から土地と建物の寄付によって開園したことを考えると、宗教法人が果たす役割を知る思いだった。

基本方針 

わたしたちは、一人ひとりが暖かいまなざしと和やかな笑顔、やさしいことば、

感謝と思いやりの心譲りあう気持ちを忘れず、

心に安らぎと生きるためのゆとりを提供できるように努めます。

「佛子園」のHPより

 「人とつながる、地域に飛び込む」。何か、ひとつの社会解決のキーワードをいただいたような気分になったことを思い出す。「佛子園」は、事前に連絡すれば見学が可能だ。凄いのは、見学ツワーもあるとのこと。多くの方に、「佛子園」の基本方針を実感として触れていただきたいと願っている。

 とにかく、人の往来が途切れることがない。何故か?。そこに、地域おこしのポイントがあると思うのだ。