熊崎益義さんは、株式会社トークンの代表取締役として、広告やイベントプロデュサー業界のなかで、しぶとく生き残っていると思っている。何度も、会社の危機を乗り越えてきた。仲間の裏切りもあった。でも、歩みを止めることはなかったのである。私は、ここが好きだ。会社の企業理念に、そのこころが表れていると思う。
生かすプロジェクト
生かす
ひとを生かす ものを生かす ときを生かす しぜんを生かす
そして、じぶんを生かす
変化するときの中で、繋がり合うひとと今を大切に生きる。
生かされているいのちに感謝して、世の中の人々の幸せへの貢献、
地球環境への寄与に繋がる会社でありたい。
株式会社トークン会社HP企業理念より
理念の後に、次の言葉が紡がれている。
株式会社トークンの仕事、それは人と人をつなぐコミュニケーションをデザインすることです。
どんなにメディアが進化しても、コミュニケーションは送り手と受け手の間に「信頼」がなくては成り立ちません。
株式会社トークンは多彩なクリエーターをつないで、新しい「しくみ」や「かたち」をご提案。
お客様と生活者との間に、しなやかで揺るぎない絆を構築します。
そして、トークンという社名の由来が語られている。
学生時代、始めて行った海外旅行。行き先はニューヨーク。ニューヨーカーの真似事がしたくて「トークン(代用貨幣)」を買った。ニューヨーカーは、いつも10枚20枚と買っていつもポケットに。この「トークン」を1枚使うと、地下鉄でどこまでも行ける。
私もお客様にいつも寄り添い、発注を頂いたら、お客様の要求以上の仕事がしたい。そんな会社にしたくて「トークン」と名付けました。
こんな熊崎さんが、今、中心的な活躍している場としているのが、アートナゴヤである。熊崎さんが持っている美意識が生かされていると感じている。
自分の持っている特性が、仕事に生かされる喜びは、ちっとやそっとのことで失われないらしい。
熊崎さんと、あるイベントのお仕事でご一緒してから長い付き合いになるが、じっくりと企業理念について話をしたことがない。会社設立の先輩として、また、人間的魅力のお手本として、じっくりと語り合いたいと思う。
もちろん酒をお供に。